初夏。気温25度、快晴、無風。田園地帯。水がタップリ張られた水田。綺麗に並んだ緑の稲。その中をアスファルト舗装の道路がまっすぐに伸びている。走行中のカワサキ Z900RS SE Yellowball イエローボール(綽名:ラッキーボール Luckyball)の影がチラリちらりと水面に映る。ヘルメットのバイザー越しに見える道路の先の青空。白い雲がぽかりと浮かんでいる。バイク乗りにとってはこれ以上にない絶好のライディング日和。
国道沿いのドライブインにバイクを止めしばし休息。ヘルメットを取ると「あれ!」。小さな虫の死骸がバイザーにメットについている。ミラーを見るとアイキャッチ画像の通り、変わり果てた虫の姿。都心のライディングでは虫とぶつかる事は少ないが、田舎では虫との衝突をさけることはできない。それを避けるにはどうしたらいいのか?。考えてみた。① 曇りの日に走る。② 早朝、虫が活動を始める前に走る。③ 都心だけを走る。④ 僕の経験上、虫が活動をあまりしない気温15度以下の日に走るーーの4つがあると思う。ただ、この4つには難点がある。①、 曇りの日にバイクに乗っても`つまらない´。走っていて過ぎ行く風景はパッとしないし、バイクを止めて眺めてもバイクが輝いて見えない。②、 朝、1、2時間だけ走って楽しいのだろうか?。③、 田舎に、地方の小さな街に住んでいるバイク乗りは無理。それに、都心だけ走ってもつまらない。④、ライディング時の気温に関して言うと、気温10度以下の気温の時に走るのは防寒対策をしても寒く、辛い。エンジンが吹けない、回らない。気温20度では虫が出没するが、薄手のヒートテックの上下の下着を着て、上は、ポロシャツ、下はジーンズ、革ジャンにマフラーで丁度いいくらい。16度だとちょっと寒さを感じる。10度だとヒートテックの超極暖の上下の下着、上は毛糸のシャツに毛糸のセーターを重ね革ジャン、下はジーンズ。高速走行可だが、股が冷える。この温度が限界だ。100㌔走るのが精いっぱい。10度が自分にとってバイクを走らせることができる最低気温。そして、虫の活動する温度。それに関してネットで調べたら東洋産業(株)さんの「東洋産業だより」が参考になった。引用させていただくと『~「発育零点(はついくぜろてん)」というものがあり、これはこの温度を下回ると即座に死亡したり動かなくなるのではなく、成長が止まる温度を表します。これより低ければ成長できないわけですから、虫の動きは鈍くなったり、じっと止まったりしますが、これよりもある程度高い温度であれば虫は活発に活動し、どんどん増えてゆきます』とあった。そして「平均気温が10℃を超えたあたりから発育零点をクリアする虫が出始め、15℃を超えると多くの虫でクリアしていきます」ということなのでやはり10~15度の気温でバイクを走らせると虫害は避けられると思う。でも、この気温では快適なライディングは無理。
バイクに乗る最適な気温は25度前後だと思っている。その気温が一番気持ちよくバイクを走らせられる。
…ということで、バイク乗りは虫との接触は不可避。逃れられない宿命。そして、哀れな虫の亡骸をバイクから落とすための洗車が必要。洗車でマシンへの愛着が増すと思いしっかり汚れを落としたい。快適なライディングのためには色々と苦労が多い。
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