岩手・国道46号線 その①・・思いがけない貰い物。ツーリングっていいなぁ 。

国道

カワサキ Z900RS SE Yellowball イエローボール(綽名:通り雨)…を駆って国道46号線の仙岩トンネルまで一走り。空気が澄み、濃い青色の空、すなわち、紺碧(こんぺき 注)の空。新緑の山が新鮮に見える。この日は、Z900RSは、 Yellowball イエローボールではなく、Luckyball ラッキーボールだった!?。

秋田方面に向かう。残雪が残る山。写真よりずっと青が濃い紺碧の空だったけど。うまく撮影出来なかった。残念。

国道46号線は、岩手県盛岡市の津志田・東北自動車道・盛岡南IC入口交差点を起点としている。仙岩トンネルを経て秋田県の秋田市川尻町字大川反の臨界十字路を終点とする岩手、秋田にまたがる国道。総延長(距離)は120㌔ほど。国道46号線は、昭和39年の開通当時、現在の国道とは違う経路を通っていた。国見温泉に向かう県道266号線は旧46号線から移管されたもの。46号線から県道266号線に入り、しばらくすると開かずのゲートに突き当たる。右の舗装された道を登攀すると3キロほどで国見温泉に至る。ゲートの先は旧国道46号線だが通行はできない。旧国道46号線は、このゲートを通りヒヤ潟(海抜836m)を越して秋田佐保内に抜ける道だったが、曲がりくねったカーブが多く、冬季は豪雪に阻まれ半年間は使用不可能な国道だった。両県にまたがる待望の国道開通ながら、交通不便きまわりなく、また、経済効果も弱かった。このような事情を背景として、岩手・秋田両県の交通の利便性の向上と経済的効果を高めるため、昭和45年に岩手・竜川上流から貝吹岳北側の仙岩峠直下にトンネルを掘削して秋田・大平沢に抜ける国道の建設に着手。昭和51年に無事開通、現在の国道46号線となった。

Z900RS SE Yellowball イエローボールで仙岩トンネルまで来た目的は仙岩トンネルを抜けた先にある岩手側最初の国道46号標識を写真に収めるため。仙岩トンネルの出入り口の穴が見えた。と、丁度良く左手の山裾に舗装してある駐車スペースがあった。バイクを止め、重い革ジャンを脱ぎ捨て、ツーリング・バックに積んである撮影機材を下ろし、「さて、46号の標識は?」と反対車線を見ると後ろ向きの四角の大型の道路標識。「これなら写真に映えると思い」喜々として反対車線に渡り、岩手方面の46号線の標識に正対する。アイキャッチ画像の標識がその撮影結果。予想通りの46号線岩手側を象徴するような標識。しかも、良い日差しが当たっている。写真の写りがいい`順光の日差し´。紺碧の空、山を覆う新緑、鉄骨という人工物を背景にした看板の絶妙な配置。「おお!。ツイている」。

満足な写真が撮れ目的を果たし一安心。周りの風景をみる余裕ができた。駐車場にもどりバイクにカメラの機材を載せながら、目の前の笹薮が茂る斜面を見ると斜面の土のところどころに靴で掘れたり、滑ったような痕がある。人が登った痕だろう。上の方から「ガサゴソ」と音が。笹薮をかき分けて下ってきた男性二人。作業服に泥で汚れた地下足袋や長くつの装備。籠を腰に結わえ背には背負子(しょいこ)が。登山でないことは明白。何を山で取ったのかと思い訊ねた。「筍(タケノコ)です」と明るく答える。籠の中には長さ25㎝ほど親指ほどの太さの筍がどっちゃり。「大量ですね」というとニンマリと笑顔。スケアクロウの革ジャンを纏(まと)い第二の目的地の「国見温泉」に向かうため、バイクに跨ったら、「筍(たけのこ)をあげます」と声をかけられた。「筍」のおすそ分けにあずかった。嬉しい!!。

釜石からは片道150㌔ほどの道のり。往復で300㌔ほど。行きは釜石自動車道と一般道、帰りは東北自動車道と釜石道を使う。往復の所要時間は、休息時間を含め6時間30分ほどのツーリングになる。

(注)インターネットで調べたら「伝統色のいろは Traditional colors of Japan」というサイトの説明が判りやすった。それでここで引用させてもらいます。(一部に語の追加あり)。・・『紺碧は海外では『アジュール(AZURE)』と呼ばれ明るく鮮やか(な)青のことですが、同じように空や海の色にも使われています。またアジュールはもともと宝石の「ラピスラズリ」に由来する色であり、この色が日本に伝わった際に『ラピスラズリ=紺色の碧=紺碧』と和訳してできた色名だと思われます。ちなみに、ラピスラズリの色を意味する伝統色には『瑠璃色るりいろ』や、ラピスラズリを粉末にした顔料の『群青色ぐんじょういろ』などラピスラズリに関する色は他にもみられます』・・。

これが、岩手国道46号線から右に入る、旧46号線の入り口に立っている標識。

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