岩手県・野田村の宿・「苫屋(とまや)」。カワサキ Z900RS SE Yellowball イエローボール(綽名:ラッキーボール Luckyball)に跨り、三陸縦貫道の釜石インターチェンジを駆け上り、北上。130㌔ほど走ると到着する。途中休憩をはさみながら2時間弱の行程。昼食を取り、コーヒーを飲みながら背後の腰掛に座っている主人に「僕、ネットでブログを書いているのですが、この宿を取り上げて良いですか?」と訊ねた。「どんな(内容の)ブログですか?」。僕が「オーディオ関係です。音楽です。それとバイク旅行記ですけど」と伝えたら「いいですよ」と。そして「それならレコードを掛けましょう。どんな曲がいいですか?」。「弦楽四重奏が良いです」と答えた。そうしたら、「弦楽の曲は無いのでこんな感じの曲はどうですか?」。曲が流れてきた。「誰ですか?」。「ブライアン・イーノという人のレコードです」。
ウィキペディア(Wikipedia)によるとブライアン・イーノ(Brian Eno、1948年5月15日 – )は、イングランド出身の音楽家、自称『ノン・ミュージシャン』、音楽プロデューサー。アンビエント・ミュージック(環境音楽)を開拓した第一人者。環境音楽(かんきょうおんがく、英: ambient music)とは、伝統的な音楽の構成やリズムよりも音色や雰囲気を重視した音楽のジャンルである。正味の構成、ビート、構造化されたメロディを持たないこともある[5]。受動的、能動的なリスニング[6]を可能にする音のテクスチャー(「生地」「質感」「感触」という意味か?)の層を使用し、穏やかさや瞑想の感覚を促す[7] [8]。このジャンル(環境音楽)は、「雰囲気」、「視覚的[9]」、「控えめ」な品質を呼び起こすと言われている[10]。自然のサウンドスケープが含まれることもあり、ピアノ、弦楽器、フルートなどのアコースティック楽器の音がシンセサイザーでエミュレート(模倣という意味か?)されることもある(一部編集あり)。難しい事が書いてあるが、アンビエント・ミュージック(環境音楽)とは、曲が流れていても「気にならない。周囲と同化して聴こえてこない音楽。小川の`せせらぎ´(注)のようにあっても無くてもいい音楽」と解釈している。
昼食を食べることができる部屋は、床が板張りで囲炉裏のある部屋と畳が敷いてある部屋の二つ(おそらく)。写真は明るく撮ってあるが、現代家屋の部屋基準からするとかなり暗い。夏はわからないが、おそらく、春、秋、冬は客が訪れると囲炉裏に薪をくべて燃やすから、当然、多かれ、少なかれ煙がでる。室内が煙(けむ)くなるのは覚悟した方がいい。薪をくべると稀に火の粉も飛ぶ。着座する際、座布団というより薄い敷物がお尻に宛(あて)がう物として提供される。板の間に座ることに慣れていない人は、体育座りでしのぐしかないだろう。昼食は足の無いお膳で配膳される。薪が燃える囲炉裏端の板の間での食事は「食卓(テーブル)で椅子」に慣れた現代人にとってかなり辛苦を伴う作業と感じる。可能なら、MA-1のような難燃性のジャケットを準備、持ち込みが可能なら座布団を持参してみるのもいいかもしれない。
ブライアン・イーノの曲が合う宿はここを置いて他には無いだろう。
注 風情のある自然音、現象として意味で使ってます。
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