岩手・県道266号線 その④・・国見温泉・石塚旅館・・猛暑の影響で加水することもあります。

県道もしくは名も無き道

岩手県雫石町・国見温泉・石塚旅館。「今年の夏は暑く、ここでも気温が30度を超えることがありました。エアコンが無いのでお客さんは大変だったと思います」。国見温泉は、電気が通っておらず自家発電。そのため、極力、電力消費は抑えるようにお客様にお願いをしている。例年は夏でも涼しく加水することない温泉だが、今年は外気温が高すぎ、湯の温度が自然に下がらず不本意ながら加水したようだ。

10月は加水は無かった。9月初旬は男湯、女湯ともに小浴場は加水していた。外気温で湯の温度が変わる。

「正真正銘 五ツ星 源泉宿66」(祥伝社新書 2011年初版)を書いた小森威典(こもりたけのり)さんによると小森さんが定義する本物の温泉の条件は4つ。一、源泉100%のかけ流し温泉であること(循環はもってのほか)、二、加水しないこと、三、消毒しないこと、四、清潔が保たれていること(こまめな清掃)としている。例外として冬場の加温はよしとしている。ウィキペディア(Wikipedia)によるとーー掛け流し(かけながし)とは、温泉浴槽への給湯・排水方法の一つで、地中から自然に湧出した温泉水(自然湧出)、掘削後自噴した温泉水(掘削自噴)、地中にある源泉から機械的に汲み上げた温泉水(掘削動力揚湯)を浴槽に直接供給し、浴槽からあふれ出た湯を再利用することなく排出することである。源泉掛け流しともいうーー。

石塚旅館は、小森さんが定義する四つの条件を満たし、本にも取り上げられている。しかし、男湯の小浴場は46度を超えると、女湯は45度になると温度を下げるようだ。小浴場、46度の温度の時に入ってみたが、この暑さが僕には限界。長時間は無理。寛げない。苦行の世界になってしまう。源泉かけ流しにこだわらず、加水するのは賢明な判断だと思う。

源泉かけ流しの湯。一番、大変なのは、湯舟の清掃だろう。週に一度必ず行われるが、湯花の量がすさまじくかなりの重労働になっている。従業員さんたちの苦労のおかげもあり、入浴に訪れた者は源泉かけ流しをたっぷり堪能、満喫できる。

国道46号線から県道266線に右折する。6㌔ほど道を登ると開かずのゲートが正面に現れる。

この先が旧国道45号線。今は通行できない。国見温泉はこの手前を右折して1㌔ほど着く

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