岩手・国道283号線の仙人峠・釜石側。10月下旬。紅葉の時期。三陸地方の紅葉は、赤色、『真っ赤な楓(かえで)』が見られないのが残念だ。黄色、薄黄色、茶色、薄茶、緑、赤色等々(などなど)の多様な色が楽しめる。鮮烈な`赤´がない。それがあればもっと紅葉が引き立つ。カワサキ Z900RS SE Yellowball イエローボール(綽名:ラッキーボール Luckyball)で旧仙人峠を走るたびにそう思う。メットの透明なバイザー越しに見る風景。視界の狭い中見る景色だが、いつもそう思う。
ここはループ線構造の国道となっている。ウィキペディア(Wikipedia)から引用すると「ループ線(ループせん)は、急勾配を緩和するため線路もしくは道路を螺旋状に敷設した線形のこと」とある。仙人峠の狭隘(きょうあい)な狭い谷間の山肌を削って道路を作った。谷間と谷間の間は橋を渡して走行可能にした。それがアイキャッチ画像の橋。ブログを書いていなければ、感じなかったが、この鉄骨の橋梁の写り具合が、いいなぁ!。秋の澄み切った青空、乾いた空気、紅葉、狭い谷間。その隙間から見える空、紅葉した山。日影になった左側が黒く潰れ、陰影感を醸し出す。陰影感が、この峡谷の幅を物語る。紅葉の景色を引きだたせる。写真を撮った地点、国道沿いには川が流れており、川幅は15メートルほど。国道の幅が路側帯を含め同じく15メートルほど。谷の幅は30メートルほど。見上げると峻険な谷間。ループ線の国道ができる前は、仙人峠越えは大変だったことが推察される。岩手・三陸地方は、海沿いという事もあり、比較的長い期間、ライディング可能だが、12月ともなると降雪の心配もありバイクを走らせるのは無理。車庫で冬眠状態にするのが無難な選択。冬眠中、バイクを走らせていた時期を写真などで振り返ると「ああ、こんな道があったんだ」と思うことがある。走ることができる季節の頃はそんなこと考えずに走っているけど。
バイクを止めて道を振り返り見ると違った景色が見える。橋脚の鮮烈な赤が紅葉を引き立てていた。
三陸近辺で目に見えてグルグル回る螺旋階段のようなループ線、ループ橋を走行できるのは、岩手県陸前高田市と奥州市水沢区を結ぶ約64kmの国道343号線(今泉街道)の笹ノ田大橋のループ橋。
コメント