「バッテリーは10年もつ…」。本当だった。

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「バッテリーは上手く使えば10年もつよ」。バイクに乗り始めた頃、40数年前、バイク屋の古株のメカニックが「小僧、何も知らないだろうから教えてやるぜ」という感じで`ニヤリ´とし、こう言った。「本当にダメになるのは中の鉛(極板)が真っ赤に錆びた時だよ」とも言っていた。「ああ、そうなんですか」といったものの腹の中では「そんな事ないだろう。消耗品だろう。10年なんてムリ、ムリ。もって5年ぐらいだろう」と高を括(くく)っていた。キック始動のカワサキ・KSR-Ⅱ。1993年に購入。以来、バッテリーを交換したのは2回だけ。KSRに乗るたびに古株のメカニックの表情とともにその忠告を思いだす。セルモーターのバイクはわからないが、キック始動のバイクならメンテンナンスをしておけば十分にバッテリーはその役割を長い期間果たすことができる。

左がZ900RS、右がKSRのバッテリー。左はメンテナンスフリーだが、左は補充液の充填が必要。

ネットで調べるとバッテリーの寿命は、2~3年で走行距離は5万㌔となっている。今、KSRⅡの走行距離が18.000ほど。購入してからバッテリーを交換したのが、2019年。別に替えなくともよかったような気がしたが、KSRに悪いので替えた。保管は屋内。2013年まで埼玉で仕事をしていた。KSRは、購入後半年で岩手の実家に乗って帰り車庫内に保管。五月の連休か夏休みに帰省した時に乗った。乗ってない時は、バッテリーの端子を外して置き、走行する時だけ繋いだ。KSRのバッテリーは、写真でも解る通り、バッテリー内の希硫酸の分量が見てわかる。ローレベルより減ったら補充しておく。ただ、年数が経つと帰京し、さあ、乗ろうとして接続。だが、ウィンカーは点滅が確認できない。ホーンも鳴らない。バッテリーが完全放電している。ふふん、KSRは始動がキックさ。バッテリーがダメでもキックでエンジンは掛かる。掛からなかったら`押し掛け´という最終手段がある。このまま走ると整備不良で捕まるので15分ほどアイドリング。すると、なんとかウィンカーが点滅、ホーンが弱く鳴る。それから30分ほど走るとウィンカーは通常通りの点滅する。そうして20年ほど乗っていた。

今は、冬が来る前にバッテリーを外し、バイク屋で充電してもらっている。バッテリーを新品に替えて3年ほど冬場にバッテリーを外さなかった。そのため、放電してしまった。冬を前にバッテリーを外しておけばいいのに面倒くさがってやらないとこの始末。放電すると充電しても電圧が上がらない。だが、バッテリーを買い替える必要はない。冬を前にしてバイク屋で低電流でゆっくりバッテリーを充電してもらい極端に冷える事がない家の押し入れに仕舞っておく。春、バッテリーを繋ぎ、キーを回すとニュートラルランプが弱く点く程度かまったく点かない。何度も繰り返すが、KSRの始動はキック。キックでエンジンを掛けるとバイクのオルタネーター(発電機)がバッテリーに充電するので、15分ほどアイドリング。それから30分ほど走るとウィンカー、ストップランプもしっかり点灯する。後は、週に一、二回、30分ほど走ると通常の走行に支障がない程度に蓄電される。または、バイク屋で充電してもらってもいい。

これで、バッテリーは20年ほど持つだろう。これから走行距離が極端に伸びる事はないので距離を走っての極板の劣化はないと思う。カワサキ Z900RS SE Yellow Ball イエローボール(綽名:Lucky Ball)も走らせなければいけないからね。

オドメーターの走行距離の目標は3万㌔だが…。果たしてどうなる事やら。

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